活動状況

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令和5年 佐藤信秋参議院議員・足立敏之参議院議員 第2回意見交換会開催概要

日時 令和5年11月14日(火) 
国政報告:11時~12時(両議員30分ずつ)  昼食会・意見交換会:12時~12時20分
場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館) 7階 琴平
出席者 佐藤信秋参議院議員 富山秘書
足立敏之参議院議員 竹島秘書
以上4名
【建コン協】
 中村会長 大本副会長 多田副会長 ほか常任理事9名(座席表左側の方々)
 常任理事 野本 堤 新井 髙橋 山林 菅原 吉野 天羽 田中
 以上12名(欠席 福岡常任理事)
【CE連盟】
 村田会長 松村幹事長 磯山会計責任者 大島本部顧問 長谷川本部顧問 高野本部顧問
 松原会計担当者 和作本部幹事 以上8名
合計 以上24名
議事 11:00~11:30 足立議員国政報告
11:30~12:00 佐藤議員国政報告
12:00~12:30 佐藤議員との昼食会・意見交換会


佐藤議員との意見交換
(左側に連盟幹部、右側に建コン協幹部、右端に佐藤議員、その左に中村建コン協会長、左端に村田連盟会長)

佐藤議員の講演(動画)

佐藤議員の意見交換会(動画)





足立議員講演(左側に建コン協幹部、中央に足立議員、右側に連盟幹部)

足立議員の講演(動画)




  • 中央に佐藤議員、左に中村建コン協会長、右に村田連盟会長

  • 中央に足立議員、左に中村建コン協会長 右に村田連盟会長


令和5年 佐藤信秋参議院議員 講演及び意見交換会要旨

日時 令和5年11月14日(火) 講演:11時30分~12時00分 意見交換会:12時~12時30分
場所 アルカディア市ヶ谷 私学会館 7階 琴平
講演要旨

松村幹事長
 佐藤先生から国政の報告をいただきます。佐藤先生よろしくお願い致します。
佐藤議員
 先に配ったのが測量設計関係の資料、後で配ったのが工事関係で、公共事業の推移は平成21年から整理してある。平成10年が一番多くて補正を入れて14兆円くらいあった。平成21年に7兆円で、補正が削られた。政権が代わったら補正の分が半分削られた。当時は、日本ほどGDPに占める公共投資の大きい国は無いと、キャンペーンを張られて公共事業費が減っていった。
 公共投資の割合は大体決まっていて、3割が道路、1割が河川、1割が下水道で、1割が住宅だ。割合を変えると一方だけ伸びるから変えられない。公共投資の3割分は道路だから3兆円ならば、公共投資が10兆円となる。
 公共投資の財源である道路特定財源は、この前亡くなった藤井治芳さんと一緒に作ったものだが、この特定財源が一般化されて公共投資の財源をなくされてしまった。公共投資の割合は変えないので、道路が減ればその割合ですべての公共投資が減少してしまう。強靭化基本改正による予算(財源)の確保は、それへの対応でもある。基本法改正による実施中期計画は、これまであった特定財源に代わるものとして、私がこの6月に作った。最初の実施計画をどのように作り上げるかが重要だ。 今後は何年で何兆円にするとか、何時から始めるかが議論となる。皆さんの意見を聞いて、来年から議論しようと思っている。 今の5か年加速化対策は、今度の補正で4年になるが、前倒ししているから、来年は1割ちょいしかなく、1割で残りをやるという議論ではないから、来年新しく作ろうと、こういう話だ。来年明けたらやる予定だ。5年なら20兆円とか、コンサルの皆さんにも大いに議論していただきたい。 もう一つの問題が、請負の値段である。一番下のグラフに、技術者単価の平均を載せてあるが平成9年に39,033円、それが平成24年に31,248円(民主党政権の最後の年)、だいたい8割になった。たぶん給料も8割から9割になって、平成10年ぐらいから学生に土木や建築の人気がなくなってきた。仕事がきつくて、給料が安くて、でもやりがいを持って来てくださいと言っても無理だ。
 資料の真ん中に設計業務概算の表がある。平成19年私が選挙に出たころ、1000万円のコンサル業務が、平成10年には1,300万円だった。皆な気が付かずに、こうやって単価下げて、競争しているから単価が下がる。特にコンサル業務というのは単価の関数でもあるから、8掛けになった。逆に言うと平成19年に対し平成10年は3割増しだった。仕事の量が減ったら1日単価を上げていかないといけない。弁護士は1時間当たりの単価だ。お医者さんもそうだ。我々の業界、建設関係の皆さんだけが、仕事の量が少なくなって、競争が厳しくなってくるからダンピングしてくれ、安くしてくれというのに、ハイと言っているからだめなんだ。仕事の量を8割にするのなら、単価を10/8に上げろと、そうでないと技術者が食っていけないと、戦わないといけない。
 設計業務概算表の令和5年を見てもらうと、今は1300万円に戻している。しかし、大事なことは、平成19年私が選挙に出るまで低入基準がなかった。それで私が作った当時は69%、今8割くらい(79.5%)だ。そこの部分はだいぶ変わってきた。きちっと経営して、そして若者が入って、「先行き20年、30年、俺たちもこういうことをやっていきたいね」と言えるようにしていってほしい。一人ひとりの処遇も改善していかないといけない。そこが一番大事なことである。 設計の皆さんの会社は何とか利益率を10%に早く到達してほしい。若者に入ってきてもらうには、やっぱり処遇改善を考えていかないといけない。それから、DX、GXをやっていかないといけない。建設業では側溝とかカルバートを3Dプリンターで作ったりしているが、そういう方向で日本も人手を省力化しながら、世界に先駆けてやっていくことが、我が国の建設業、コンサル業の皆さんが生きる道かと思っている。
 それで、一言だけ、強靭化は、5か年加速化対策というのは15兆円で公共の分、インフラ分は9兆円なんです。そのうち国費が6兆円、それを5年でやろうとしたんだけど、今年残っているのが約1.8兆円で、国費は私と財務省の担当との間で約束していて、残り2年間で1.8兆円だから、半分で0.9兆円という話だった。実は0.9兆円に単価や材料の上昇が多くて、当初考えたよりは1割2割は上がってるからその分を入れるという話をして、結局残り0.9兆円(半分)を切り上げて1兆円にして、単価上昇分を3千億円見た。それで強靭化を1.3兆円とした。
 もう一つ皆さんに知っておいてほしいのは、5か年加速化対策が、実施中期計画に変わった。加速化対策の方が分かり易いと思ったけど、それだと皆に補正と思われるので、財務省から名前を変えた方がいいとの助言があって実施中期計画という名前にした。当初予算と補正予算で両方やれるように、世の中の人が両方やれると思えるように、ということで名前を変えた。



佐藤信秋 参議院議員との意見交換会

松村幹事長
 只今より佐藤先生と意見交換会ということでよろしくお願いしします。それでは村田連盟会長から開会の挨拶をお願いします。
村田連盟会長
 コンサルティングエンジニア連盟会長の村田です。本日はお忙しい中、佐藤先生および建コン協の会長、副会長はじめ常任理事の各位にお集まりいただき誠にありがとうございます。佐藤先生におかれましては、「技術者単価の11年連続の増加」や「5か年加速化対策」など国土強靭化施策の推進、補正予算の獲得に向けてご尽力いただき、ありがとうございます。とりわけ、6月に改正された国土強靭化基本法によって、実質的な予算を伴う「国土強靭化実施中期計画策定の法定化」にお骨折り頂きましたこと、感謝申し上げます。引き続き、当初予算の増額に向けてよろしくお願い申し上げます。
松村幹事長
 続きまして、中村建コン協会長にご挨拶をお願い致します。
中村建コン協会長
 佐藤先生、本日はご多忙の中、ご講演ありがとうございました。要望を2つさせて頂きます。1つは先生のお話にもありましたが、成長と分配の好循環、これにつきましては技術者単価を上げて頂きまして、それに伴って労務単価も上がりますが、それに応じて給料もアップしているということもありまして、全体の発注量が増えないと業務量が目減りしますし、我々の利益率もせっかく4%、5%と上げて頂いたのに、また下降することがないようにですね、今回も補正については若干アップして頂きましたけれども、ぜひ本予算も含めてよろしくお願いします。
 もう1点、私どもの重点課題の一つであります担い手の確保で、いろんなことを発注者の皆様にやっていただいていますが、今後を見据えた時には、発注者をサポートする仕組みの構築、更にその能力を有する技術者の確保についても大変重要だと思っておりますので、先日も品確議連でも要望させていただきましたが、この2つにつきまして引き続きお願い致します。
松村幹事長
 それでは大本副会長から順に各位1分以内で自己紹介、若しくは要望をお願いします。
大本建コン協副会長
 設計施工分離は、良い点がありますが弊害があって、我々には施工の情報が少なく、建設会社には設計技術者がいなくなっている中で、問題が起こった時に、我々に設計費の何倍も負担を求められたりすることがあります。建築であれば設計者が工事管理まで全部見る仕組みになってますが、そんな形にと思いますが、先生のお力を、アドバイスを頂ければと思っております。
野本常任理事
 CE連盟に我々会員、準会員にも積極的に周知して、かなりの数参加しておりますので、しっかりと先生方を支援したいと思います。私から一点ですが、新3Kの中で「給与」、「休暇」は企業努力で何とかできるのですが、「希望」は魅力あるプロジェクトがないとこれからの若手に来てくださいと言っても、何か魅力あるものがないと我々もアピールできない。当然予算あってのもですので、魅力あるプロジェクト、ビックプロジェクトを1つでも2つでも日本でつくっていかないとますます海外においていかれるので、是非お願いします。
堤常任理事
 お願いというよりも、私が最近感じている中で、先生のお話を聞いていると本当にそうだなと思いますのは、学生さんが少ない中でも、大学の研究の延長上に建設コンサルタントが近いと思って入って来てくれるのですが、3年くらいで辞めていく。処遇も改善されてきているのですが、他の業界と比べるようになって、我々の業務上、IT業界の人と手を組んだりするが、他の業務が輝いて見えたりする。先程IT産業の高い利益率のお話がありましたが、我々の業界で培った技能が転職すると優遇されてることもあるので、やはり如何に儲かる産業にするのかで、それが余裕になって、就業環境とか細かい話にまで行き届いていくというような所まで引っ張っていく必要があると自己反省しながら先生のお話を伺っていて、ちょっと力を頂いたので今後も頑張っていきたいと思います。
新井常任理事
 私は技術部会長ですので、それに関連するお願いです。営業利益率のお話について、業界平均は約15%、コンサルタントと同じサービス部門が19%で、令和4年度の営業利益率はコンサル業が9%で、だいぶ上がってきていますが、まだまだ利益が出ない産業です。そこで国全体で今BIM/CIMという3次元データを使って生産性向上を図ろうと取り組んでいますが、中々思い通りに進まない。逆に業務のプロセスの中で、BIM/CIM、3次データを作ろうとすると、今生産性向上というよりは経費が当初頂いた費用に余計にかかって、利益が減っている。そこで東大を中心に業界全体で寄付をしてシステムをつくろうとしていますが、国は助言はするがお金も人も出さない。制度づくりは有難いのですが、具体的には国は何もしてくれない。民間でお金を出して頑張れみたいになっていますので、ぜひその辺は民間を引っ張っていくような国の指導をお願いしたい。特に、国総研のデータマネジメントは民間の為になっているのかです。もっと国総研が民間の優秀な人をプロジェクトの中等に入れて頂いて本気の取り組みを是非お願いします。そうやって生産性向上を図っていかないと中々公共事業費は上がっていかないと思います。
高橋常任理事
 協会の資格・CPD委員会の副部会長をやってます。先生のお話にあった3Dプリンター、それから新井さんから話のあったBIM/CIM、これはDXにかかわる取組で、我々もかなりやっています。ところがDXやるには、かなりの費用がかかりますので是非とも一般管理費の比率を上げるようお願い致します。
山林常任理事
 白書委員長を務めています。建コンの新たな挑戦としてPPP,PFIとかゼネコンとの業務でカーボンニュートラルということで大規模な洋力、風力プロジェクトをやっていますが、昨今の物価上昇の関係で大きなプロジェクトを諦める発注者がいます。発注者のリスクが非常に大きくて、一端契約すると建設途上とか運営中の物価上昇リスクとかを負わされるので、我々の体力からすると非常に大きなリスクなので、事業の期間中に起こる物価上昇などを少し発注者側でも自治体とかですね、見て頂ける形になると、非常に物価が上がっていて不景気になりやすい状況でも大きなプロジェクトが進んでいくのではないかと、業務に従事しながら感じていますのでよろしくお願いします。
菅原常任理事
 東北支部長を務めております。地域を代表して一つお願いがあります。東北地方の予算は、震災前は他の地整さんと同じだったのが、震災復興が終わってから非常に低い水準になっています。予算を先取りしたという見方もありますが、急に事業量が減ると経営的にも厳しく、まだまだ、道路のミッシングリンクとか、助成をお願いしたい事業が沢山ありますのでよろしくお願い致します。
吉野常任理事
 北陸支部長を務めています。補正予算もしっかりつけて頂き、全体の公共事業費が伸びるのは間違いないのですが、地方のコンサルタントの主戦場は地方自治体の発注業務が多くて、国費が伸びても財政力の関係で中々地方公共団体では受けられないことが多いようです。仕組みはわかりませんが、財政力の弱い県、市町村でも事業量が確保できるよう、よろしくお願いします。
天羽常任理事
 四国は先生ご存じの通り、人口減少、過疎化、高齢化が一番早く進んでいる地域です。まだ高速道路も全部開通していません。しかも若い技術者がどんどん中央の方へ出て行って、人材の確保に苦労しています。事業量の確保は当然ですが、四国に夢のあるビックプロジェクトを起こして頂くと非常に有難いと思いますのでよろしくお願いします。
田中常任理事
 国土強靭化基本法の改正は、非常に我々にも心強く、今後の仕事が目に見えてすきます。実施中期計画の具体化ですが、補正だけでなく当初予算に回るように名前を決めというのは非常に有難いです。ここ10年続いている6兆円の壁を突破して頂いて7兆円、8兆円の当初予算となりますようにお願いします。それと、最低制限価格の話ですが、調査基準価格を上げてもらって今80%ですが、我々も賃上げし、人も雇わないといけないので、工事並みの90%をお願いします。本省がやれば、地整もやる、自治体もやるので、全て丸く収まるので是非お願いします。
佐藤議員
 希望、夢を持とうというのは、むしろ皆さんから提案を頂きたい。身の回りでこれだけはやった方がいいのではないかと思うことをどんどん提案していっていただいきたい。 これは土木とは言えないけれど、昔から城を造っているのは土木屋ですよね。これから私も動こうと思っていて、熊本城が再建されたが江戸城の再建は、もったいないという人もいるが海外からの観光の面、日本文化の復元の面でも必要だと思う。
 それから入社して3年で辞める話。IT産業は利益率15%、20%で儲かっているようだが、コンサルには十分優れたスキルを持っている人が多いだろう。それをどうやって活用していくか、是非考えて頂きたい。ただ、利益率が5%は低いので上げていく努力はいる。 一般管理費が少ないという点、長年管理費の関係の人件費を取り出して精査していない。どんなスキルを持った人が何人会社にいて、その人達に頑張ってもらう費用を取り出して調べろと言っている。今一般管理費は、一般的な会社の一般管理費率を持って来て、このくらいならいいと率を決めているが、その中で人件費、スキルを持っている人をしっかり調べろと、実は前から頼み始めている。
 それから大プロジェクト、江戸城の周りが汚いので中村英夫先生から「きれいにしろ」と私も言われてきた。オリンピックの前にと言われていたができなかった。目につくもので気が付いたら、直した方がいいとぜひ一緒に提案していきましょう。
 それから東北の復興については、新規の事業を行うための勉強をしていない。今あることの消化でいっぱいになっていて(時間がなかった)。今は、(事業をやりながらでも)、次の仕事を仕込む時期、準備期間でもある。継続して仕込みを行うように話はしている。事業はやり始めるとその必要性が理解されるが、見えない(わからない)と不要だと思われる。特に、周りの人、一般の人には必要性がわからないので、(次の課題に向けて)動いていることをわからせないといけない。今、ようやく山本局長達は気が付いてやり始めたが仕込む時間がいる。やり始めたら、皆が集まってくる。是非一緒にやっていただきい。
 四国は大変なはずで、南海トラフが動いたら30万人死ぬって言っている。誰も真剣に考えていないから、俺は怒っている。津波が来たら階段を走って逃げるのは無理だから、避難用のスロープがいる。逃げた先には測量とかトイレとか必要になる。やることが沢山ある。それも含めてビックプロジェクトも、そういう沢山のプロジェクトもある。 国土強靭化に私が走り始めたのには2つあって、1つは藤井聡流の大災害、もう一つは身の回りに沢山ある孤立地域を無くす。すぐ避難できるように、この検討事項が山のようにある。しかし、全然手がついていのがあるので、是非そういう提案をしていただきたい。
 それから低入基準、私の部下や仲間達の対応が遅れている。選挙に出た平成19年に低入基準が無く、私が無理矢理作らせた。「作ったからいい」ではダメで、9割くらいは必要だと私も思う。そういうところが大事だ。黙っていたら10年一緒だから、戦っていただきたい。


以上



令和5年 足立敏之参議院議員 講演要旨

日時 令和5年11月14日(火) 11時~11時30分
場所 アルカディア市ヶ谷 私学会館 7階 琴平
講演要旨

松村幹事長
 足立先生から国政の報告をいただきます。足立先生よろしくお願い致します。
足立議員
 今年の災害の特徴は、秋田県、鳥取県、京都府などの中小河川に多く被害が発生しており国土強靭化が必要である。 日本のGDPは横ばい(p3下図)だが、GDPも公共投資も伸ばしていない(p4上図)。韓国は約20年間で公共投資を2.7倍に、GPDを伸ばしている(同前)。日本はGDPの2020年/1996年が65%(p4下図)だが、他国は伸ばしており、英国は458%である。日本は、1996年に一般政府総固定資本形成/GDPが、欧米諸国より大きく6~7%(p5下図)あったが、その後の公共事業費の削減により、2013年には3.7%まで下がり、これが経済成長を止めている。
 構造物比率[=(橋梁延長+トンネル延長)/全体延長]は(p5上図)、日本が24.6%と大きい(仏2.6%、英4.4%、米7.0%、独10.1%)。日本は、橋、トンネルが多く、その上地震国のため耐震設計によってピアが太くなる。更に用地費も高いため、インフラの整備にコストがかかる。かつ災害が多い(p7上図)のだから、脆弱な日本を立て直すには、公共投資の拡大が必要だ。
 日本では毎年大規模な自然災害が発生している。それなのに日本のインフラは貧弱(p7下図)である。韓国に比べて高速道路延長、港湾規模、空港規模とも劣っている。物流に時間がかかるということは、物に金がかかり生産性が落ちるということだ。
 (p7下図日韓比較 高速道路延長100㎢当たり韓国4.18㎞ 日本1.82㎞ 港湾釜山16m以深コンテナバース数26、日本京浜港7 空港仁川滑走路3本合計11.5㎞、成田2本合計6.5㎞)
 次に日本の公共投資は(p8上図)、平成10年に当初予算9兆円あったのが、小泉政権、民主党政権を経て野田政権の平成24年には4.6兆円にまで減った。安倍政権になって平成26年に6兆円にまで戻した。毎年災害が発生することから、防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策が平成30年から3か年で3.5兆円実施され、その後も災害が頻発しているため、それが5か年加速化対策へつながり7.5~8兆円の公共投資が実施され、令和5年には8兆円近くまで伸びている。皆様の経営もだいぶ改善されたと思う。ただ、その部分は毎年補正予算で手当てされるので、これが成立しないと突然6兆円に戻ってしまう。そうすると見かけ上は3割減となり大きな痛手となる。このため、防災・減災、国土強靭化の予算の恒久化が議論され、今年6月の通常国会で国土強靭化の基本法が改正された。今後何ヶ年で何兆円かが決まる。財務省との戦いだ。総合経済対策として17.1兆円が決まったが、令和5年度補正予算における一般会計追加額が13.1兆円(p9上図)、これと減税による「還元策」と関係経費を合わさると17兆円台となる。
 公共事業関係費の補正予算の推移は(p9下図)、令和2年が約2兆5千億円、令和3、4年に2兆円、令和5年には1.1倍の2.2兆円となった。物価高などを考えて2割アップを目指したが叶わず、1割増しで折り合いをつけた感じだ。17日(金)開催予定の災害対策特別委員会でこの点を質問の予定だ。
 質の確保では、日本の賃金レベルは低く(p10下図)、OECD加盟国の34か国中、24位で韓国の20位より低い。戦争中のイスラエルが19位である。主要国の賃金の推移をみると(p11上図)、2014年に韓国に抜かれて逆転されている。賃金が低いと海外の技能労働者に日本が選ばれなくなる恐れがある。
 建設業男性生産労働者の賃金レベルは(p11下図)、アベノミクスによって上昇傾向(黄色の線)にあり明るい兆しが見える。この図にはないが、建設コンサルタントはもっと高いと思う。
 工事設計労務単価(p12上図)、設計業務委託等技術者単価(同下図)は11年連続アップしている。 建設業では2024年問題が心配されている。アベノミクスの力を借りて、公共事業費、賃金を伸ばしていきたい。
 休暇も増えているが(p13上図)、2024年問題が心配だ。今問題となっている大阪万博について24年問題の扱いを絡めてあらゆる手立てを講じろと発言したら一部だけを切り取られて新聞で叩かれた。
 新技術の活用(IT、AI、XR)による生産性向上へ、測量・設計業、コンサルタント業に期待(p14~15図)している。

質疑応答

松村幹事長
 足立先生ありがとうございました。足立先生のご講演につきましてご質問をお願いします。
中村建コン協会長
 お忙し所をありがとうございます。ご承知のように我々も賃金アップに各社頑張ってお対応しております。単価上げていただきまして対応しているところですが、好循環につなげるには事業を拡大していかないといけません。もう一つは、営業利益をみますと我々建コン業界は9%で10%に届かない状況にありまして、是非ともその辺の改善の為に、調査基準価格やいろんな対応があるかと思いますが、今後も要望させて頂きたいと思いますので引き続きよろしくお願い致します。
足立議員
 建設業より建設コンサルタントの皆さんの所に就職する若者が増えているような気がする。地方の建設業だと中々とれない人材も皆様の所に集まっているように思うので、入った人がこの産業に身を置いて良かったと思えるような待遇だけでなくて、本当にこういう仕事をさせてもらって良かったと思えるような環境をぜひ作っていただきたい。私も50年くらい前、関門大橋のテレビニュースを見て、こんな仕事をしたいなと思って土木に行くことを決めた人間であり、そういうチャンスを若い人にどんどん与えていって頂きたい。





令和5年 建設コンサルタンツ協会・コンサルティングエンジニア連盟意見交換会開催報告

日時 2023年11月14日(月) 12時30分~13時10分
場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館) 7階 琴平
出席者 【建コン協】
 中村会長 大本副会長 多田副会長 常任理事9名  以上 12名
【常任理事】
 野本 堤 新井 髙橋 山林 菅原 吉野 天羽 田中 (欠席 福岡常任理事)
【CE連盟】
 村田会長 松村幹事長 磯山会計責任者 大島本部顧問 長谷川本部顧問 高野本部顧問
 松原会計担当者 和作本部幹事  以上 8名
合計 20名


両議員の講演・意見交換会に続いて開催された建コン協と連盟との意見交換会集合写真
(建コン協12名、連盟8名)

意見交換会(動画)



令和5年建設コンサルタンツ協会・コンサルティングエンジニア連盟意見交換会要旨

(令和5年第2回佐藤信秋参議院議員・足立敏之参議院議員意見交換会直後に開催)

野本常任理事
 足立議員を招いて開いた若手との意見交換会(約1時間参加100名程度)は、人・夢・技術グループ(株)として開催し、非会員企業も参加し、会社の概要説明(15分)、先生の講演(15分)、意見交換(20分)の順で、話題は海外インフラ、女性の活躍、交通分野等で我々の業務関係の話が大半だった。
松村幹事長
 皆さんの会社でも先生を招いての意見交換会などを計画頂きたい。
中村建コン協会長
 資料の(1)の役割分担に掲げられた4つの目標以外に、建コン協では、担い手の確保や品質確保などを目指している。(4)の準会員では、準会員の増加が望まれる。
村田連盟会長
 準会員対象の40才未満の会員だけでなく、若い時から連盟活動への理解が必要だ。若手に関心をもってもらうためには、準会員としてのメリットがあるとよい。国会見学などは希望者がほとんどいなかった。若い人が是非やりたくなるような仕組みを提案いただきたい。
大島本部顧問
 (2)の品確議連改正の「調査等」は、格段の配慮であり、これを地位向上の足掛かりとすべきだ。建設コンサルタントとして本来すべきことを、連盟は検討する組織ではないので、建コン協の方で検討し、1つの考え、方針を決めていただきたい。それをお互いが分担して活動していくべきだ。
長谷川本部顧問
 そもそも準会員制度をつくろうと思ったのは、国交省の予算措置が、政治の上で決まっていくことが多く、その辺を若い人に理解してほしいからだ。しかし、若い人は仕事には前向きだが、政治に興味を持たない人が多い。政治にアレルギーがあるようだ。これを解きほぐすには、国会見学や、先生との議論が必要だ。幹部や建コン協の委員になった時に政治への理解が必要になる。連盟では会員数についても議論している。若い人が準会員から自然に会員になっていくのが良い。今、個人が金出して、議員応援のために社長から「依頼が来ているから連盟に入れ」では、会員への興味がなくなる。政治に関わることが必要との認識や連盟が要望の実現に役立っているとの理解が協力への前提だろう。
新井常任理事
 長谷川様の説明は分かり易い。若い社員が理解するよう努力が必要で社長が言うと命令になる。建コン協のウェビナー(プレゼン能力向上等へ)の開催等が良い。今日のような先生の生の声を、若い人に会場に何名かに来てもらう仕掛けをつくって、PRすることが重要だ。建コン協は協力していきたい。
長谷川本部顧問
 若い人が興味を持ったとして、協会活動に出ていきたくとも上司が認めないとか、勤務形態(業務の時間、残業など)を考えないといけない。この業界はインフラ整備、国土形成を担当している。職業的に、担っているという誇りが必要だ。働き方改革では、残業、「ゆるブラック」(新しい問題~若者は短時間で社会に通用するスキルを求めており、緩く働くよりもしっかり指導してくれる会社に行く)があり、議論が必要だ。
村田連盟会長
 品確法の制定や改正でもわかるように、制度(契約約款の著作権や資格)の改正などは、政治の力が大きい。今回の講演会でも示されたように、海外インフラとの比較や品確法の制定、また強靭化基本法の改正による実施計画の策定が、特定財源に代わる公共投資の財源化を目指したことなどの話が聞ける。これらは、社会資本整備を担う我々にとって、大事なことである。
長谷川本部顧問
 政治活動に制約があり、連盟で勉強しているが、建コン協でも対応してほしい。
大島本部顧問
 建コン協の会員企業については、賃金の平均等の実態がわからない。昔、建コン協の企画委員長の時、「表に出ると困る」と反対された。残業時間も同じだ。それ以来そのままになっている。賃金アップなどがどう改善されてきているのかが証明できないので、やり方を考える、評価できる工夫が必要である。
田中常任理事
 会社で講演会をやる場合、職域代表なら良いが、地方の選挙での議員応援は若手がいやがるだろう。職域代表を大前提とすべきだ。
野本常任理事
 足立議員を招いた時は、我々の業務関係する話が大半だった。選挙前に講演会をやらないなどタイミングが大事だ。
長谷川本部顧問
 本日は先生との意見交換会が短時間で終了して、かえって良い時間が持てた。我々も国会、政治を通して処遇改善などいろいろ問題があるが、きっちりと意見を言っていくことが大事だ。失った30年を重く受け止め、失った40年と言われないように、職域代表に政治でしか解決できないことの役目をはたしてもられるよう支援していきたい。地域の政治家についても本部で議論している。


以上





コンサルティングエンジニア連盟 令和5年第2回役員会開催報告

新型コロナウィルス感染症が4年目に入ってやっとインフルエンザ並みの扱いとなって、第2回の役員会が、2月の総会、第1回役員会に続いてホテル グランドアーク半蔵門にて、対面形式で開催されました。


日時 令和5年9月4日(月)15:00~17:00
場所 グランドアーク半蔵門 3階 トパーズ
出席者 本部
  • 村田会長 松村幹事長 磯山会計責任者 大島本部顧問 長谷川本部顧問 松原会計担当 和作本部幹事(欠席:高野本部顧問)
支部長
  • 松橋(北海道) 遠藤(東北) 青木(北陸) 寺尾(近畿) 小田(中国) 天羽(四国)  田中(九州) (欠席:松永(関東) 青柳(中部))
監査役
  • 佐藤 木寺
オブザーバー
  • 多田 建コン協副会長
主な議題 会員増強活動、会員名簿の掲載事項、中期活動方針、支部活動報告、第二回意見交換会、年末年始の連盟アピール、R6連盟通常総会、品確議連総会、他
要旨
  • 令和5年の会員数・口数の目標の達成見込みを確認、会員名簿への個人情報の掲載方法を議論、中期活動方針の検討状況報告、品確議連への連盟要望事項の抽出、年末年始の本部からの連盟アピールの支部要否の確認
  • 予定 令和5年第2回意見交換会  11月14日(火) アルカディア市谷(私学会館)
       第23回(令和6年)連盟総会 2月19日(月) グランドアーク半蔵門



  • 役員会全景
    (向こう正面に三役 左から松村幹事長、村田会長、磯山会計責任者)




令和5年(第22回)通常総会

日時 令和5年2月20日(月)  10:30~11:00
場所 グランドアーク半蔵門 3階 華の間
会長挨拶
議事次第 決議事項 報告事項
■総会報告

平成31年(第18回)通常総会の報告において初めて「コンサルティングエンジニア連盟年次報告書」を発刊し、この度その第5号を作成した。この間、新型コロナ感染症の変異株のオミクロン株が爆発的に感染拡大し令和4年7月にオミクロン株の新系統の「BA・5」の拡大による第7波、更に11月には第8波が発生した。しかし、令和5年になって徐々に落ち着いてきたことから、3年ぶりに総会及び時局講演会、意見交換会を皆様に人数制限をかけながらも、約50名に参集いただき対面にて開催することが出来ました。参加できなかった会員の皆様には総会資料一式を郵送しております。年次報告書の内容は次の構成となっています。

Ⅰ 年次活動報告
Ⅱ 令和5年(第22回)コンサルティングエンジニア連盟通常総会
  付属資料
  連盟会員名簿(令和4年)


  • 連盟通常総会風景

  • 連盟通常総会 高野会長挨拶
■年次報告書冒頭にいただいた両議員からのご挨拶


令和5年 第1回 時局講演会

日時 令和5年2月20日(月)  11:00~12:00
場所 グランドアーク半蔵門 3階 華の間

総会終了後、佐藤信秋参議院議員、足立敏之参議院議員により、公共事業に係る最近の課題などについてのご講演が行われました。

■時局講演
足立敏之参議院議員による講演 11:00~11:30
講演テーマ:建設産業の再生とインフラの再生、量の確保(公共投資拡大)と質の確保(新3K)
資料:

  • 足立敏之参議院議員による講演風景
     

  • 左から野崎建コン協会長、足立議員、
    高野前連盟会長、村田新連盟会長

足立議員の講演(動画)



佐藤信秋参議院議員による講演 11:30~12:00
講演テーマ:設計技術者単価 働き方改革 新3K 国土強靭化
資料:

  • 佐藤信秋参議院議員による講演風景
     

  • 左から、野崎建コン会長、佐藤議員、
    高野前連盟会長、村田新連盟会長

佐藤議員の講演(動画)



令和5年 第1回意見交換会

日時 令和5年2月20日(月) 12:20~13:10
場所 グランドアーク半蔵門 4階 富士西の間
出席者
    佐藤信秋参議院議員 富山秘書
    足立敏之参議院議員 大槻英治
    【建コン協】
     野崎会長 中村副会長 多田顧問
    【連盟】
     <本部>
     村田会長 松村幹事長 磯山会計責任者 長谷川本部顧問 高野本部顧問 松原会計担当 和作本部幹事
     <支部長>
     松橋(北海道) 遠藤(東北) 松永(関東) 青木(北陸) 青柳(中部) 竹内(近畿) 小田(中国) 
     天羽(四国) 田中(九州) 
     <監査役>
     木寺 佐藤
     <前支部長>
     濱中前関東支部長 寺尾前近畿支部長
 以上23名(建コン恊3名 連盟20名)

意見交換会内容

村田連盟会長の挨拶・要望(若手会員の育成支援)、野崎建コン協会会長の挨拶(技術者単価アップへの御礼・社会資本整備への貢献)に続いて、今回は連盟代表の質問・要望(青木北陸支部長からの5か年加速化対策の継続、青柳中部支部長からの賃上げ措置への対応・防衛費の影響)に続いて、他に7支部が質問・要望を行った。松橋北海道支部長(賃上げ加点措置の継続)、遠藤東北支部長(市町村のインフラ負担)、松永関東支部長(夢あるプロジェクト)、竹内関東支部長(3年間15%の賃金アップ)、小田中国支部長(衆議院解散の見通し)、天羽四国支部長(設計技術者単価アップ)、田中九州支部長(加点措置への中小企業の対応)
以上の質問、要望に対し、両議員から、防衛費の影響、国土強靭化の継続の方向性、加点措置への対応、最低調査基準価格、若手の夢、建設分野からの情報発信について見解をいただいた。


意見交換会(動画)




コンサルティングエンジニア連盟 令和5年 第1回役員会開催報告

連盟通常総会、時局講演会、意見交換会に引き続いて令和5年第1回の役員会が、開催されました。


日時 令和5年2月20日(月)13:20~15:10
場所 グランドアーク半蔵門 3階 光の間
出席者 本部
  • 村田会長 松村幹事長 磯山会計責任者 長谷川本部顧問 高野本部顧問(欠席:大島本部顧問) 松原会計担当 和作本部幹事
支部長
  • 北海道:松橋 東北:遠藤 関東:松永(新任) 北陸:青木 中部:青柳(新任) 近畿:竹内(新任) 中国:小田 四国:天羽 九州:田中
監査役
  • 佐藤(新任) 木寺 濱中前関東支部長 寺尾前近畿支部長(欠席:寺本前監査役)
オブザーバー
  • 多田 建コン恊顧問
以上21名
主な議題 議長に村田会長を選出 新任挨拶(村田新会長、新支部長、新監査役)、多田建コン恊顧問挨拶、 R4会員状況とR5会員目標・会員増強策、R5活動方針(参院選結果、準会員の増強検討、個人情報保護方針他)、支部R4活動報告・R5活動方針、第2回の役員会・意見交換会予定、人件費改定、要望書の提出と品確議連出席、企業の政治活動の留意点、中期活動方針の検討、支部総会での連盟アピール予定


役員会風景


  • 手前左が村田会長、右が松村幹事長

  • 手前から村田会長、松村幹事長




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